壱岐の観光レポート/最終回

1、郷ノ浦から猿岩・湯の本へ
2、壱岐観光 湯の本から勝本へ
3、壱岐観光 勝本から芦辺へ
4、壱岐観光 芦辺から石田へ
5、壱岐観光 石田から郷ノ浦へ ここです

壱岐の旅日記 郷ノ浦から時計回りでぐるりと壱岐をめぐります 4/4+1 
壱岐旅行計画、壱岐島荘

◎最古の酒造場と岳の辻の郷ノ浦
印通寺の宿を出て郷ノ浦へ向かいます。直線距離で約8キロしかありませんが、これで長々と紹介するのもライターの才能!

石田から郷ノ浦の境までなんもありません。何も書くこともなく郷ノ浦町志原に来ると左手に酒蔵と大きなタンクが目に入ります。「玄海酒造」です。工場見学歓迎といいますから、敷地内へ入りましょう。前々回芦辺で紹介した「壱岐の華酒造」と壱岐島内シェアを張り合う酒造場です。最近はこちらの玄海酒造さんのグリーンラベルが一番人気で、島内の飲食店のキープ棚にズラッと並んでいます。20度と低めになっているのがいいのでしょうか。飲兵衛の私には若干物足りない感じ。

敷地左手前に受付・事務所があります。奥が工場で、一角に試飲コーナーもあり、時間が空いていれば山内社長直々に解説もしてくれるとか、でもいつも忙しそうです。外販・PRも積極的で、壱岐が麦焼酎発祥の地であることを力説し、関係役所が産地指定産物に認定したのも山内社長の影響力ではないかと思います。単独の会社としては壱岐で一番大きな規模です。
で、全く違う印象を受ける酒造場がもう少し郷ノ浦に近い右手奥の「山乃守酒造」。現存する焼酎酒造場では壱岐最古の酒造元です。横長の工場兼蔵の前に焼酎瓶が並べてあります。表から見ると普通ですが、中に入るといかにも最古の酒造場って感じ。平屋根の柱と梁もすっかり木の色も枯れてしまっています。全工程すべて手作業です。頑固だね。で、肝心の焼酎はってえと、これまた壱岐で一番頑固な味わい。ちょっとクセの強い頑固なじいさんってところ。

最近は一般に、壱岐でも軽い飲み口を好むようですが、「山乃守」には絶対的な信奉者がいて、これしか飲まないって人も多いんです。コマーシャルすることはありません。ほとんど島内消費です。壱岐出身者・壱岐に来てファンになった人に地方発送する程度です。

焼酎ビギナーを卒業したレベルのあなたには合うかも知んない!で、先日壱岐に渡ったら、石田港のフェリー待合室に山乃守酒造の新銘柄を発見。なかでも焼酎紀行だったっけか、ミニボトル4本セットで3,000円。度数も銘柄も違う4本セットがありました。あ、これ欲しいと思ったけど、その前に別なのを3本買ってたんでお金がなかった。今度壱岐に行ったら必ず買うぞ!ボトルがしゃれていていい感じでした。新しいの作ってんだ、「山乃守」一本勝負だと思ってた。
郷ノ浦にはもう一つ「天の川酒造」があります。一時期、福岡地区では飲食店にもあったようですが最近はあまり見かけません。前回ちらっとご紹介した15年貯蔵原酒、38度の「天のかくれ酒」これはお薦め。ただし3合で2,500円。一般の焼酎からすれば、高いですがうまさはバツグン。美人のかあちゃんと呑んでいたら、あっという間になくなってしまいました。

玄海酒造さんの南側奥が「岳の辻」。壱岐で一番高い山。山といっても標高は213mでトレッキングに最適。クマはいません。火山でしたので噴火口跡があります。その横に展望台。セメント造りで風情に欠けますがお許しください。港と道は離島振興法のおかげで予算がつきますが、観光関係はなかなか予算がつきません。もうすぐ壱岐市になるから、どさくさにまぎれて新しくしてみたら?
展望台からは壱岐全体が見えます。郷ノ浦港や半城湾、黒崎半島までくっきり。とおくに九州の山。北側には対馬も見えるでしょう。対馬や平戸は高い山がいくつもありますが、ここから見ると壱岐がなんと平らな島か分かります。周りが海ですから晴れていても水蒸気の蒸発でいくらかガスがかかることもあります。呼子の島や糸島半島が見えたら、あなたは幸せ者です。

来た道を戻れば志原から八畑へ、南へ下ると郷ノ浦市街へ続きます。八畑方面で紹介していないのはウニ工場が見学できるレストラン・おみやげの「海女心」。壱岐にやって来る団体観光バスのほとんどは昼食やお土産・トイレ休憩でここに寄りますので、ご存知の方も多いでしょう。積極的に受け入れ活動を展開し、壱岐観光施設では不動の地位を築いています。海産物やアクセサリーなど壱岐の土産は全て揃っています。

岳の辻から南へ下ると「湯川温泉」「壱岐文化村」「壱州本陣」。これまで湯ノ本しか温泉がなかったのですが、数年前に天然温泉を掘り当てました。郷ノ浦でも天然温泉が楽しめる貴重な温泉。泊まりはできません。同じ敷地の壱岐文化村は、壱岐の民具生活道具を集めて展示しています。どうせならこんなの見ながら食事ができればいいのに、と思ったら、すぐ横に「壱州本陣」。大きめの民家かと思う作りで派手な看板は見あたりません。こちらは壱岐の郷土料理の店。一番のお薦めは「壱岐牛」。

壱岐牛は数百年前の日本牛図鑑みたいな本に、別格の高級牛として登場しているそうで、神戸牛の元牛だと聞いたことがあります。かつて東京の超一流ステーキハウス「銀座スエヒロ」でもメニューになっていました。

海が近く、海水に含まれていたミネラルを多く含んだ草で育った壱岐牛のおいしさが見直されて、最近では壱岐牛グルメが壱岐観光のメインになっています。「うめしま」で壱岐牛お試しなされ。ワインとかコジャレたもん呑まないで、当然壱岐焼酎よね、酒は!

さて、壱岐の旅の締めに壱岐牛をいただいたら、今回の壱岐ぐるり旅もそろそろ終わりです。お土産も買ったし、温泉にも入ったし、イルカも見たし…。後は港に帰るだけなのです。

1〜5まで読み終えたあなた、ご苦労様。 暇なんだねえ。
時間持て余していたら壱岐にイキなさい!
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